ウィーン歴史地区は、オーストリアの首都ウィーンの中心1ｋｍ程に位置する世界遺産である。古代ローマ時代からの歴史を持ち、中世には神聖ローマ帝国のもと帝都ウィーンは華麗な貴族文化が花開いた。17世紀にはオスマン帝国による第二次ウィーン包囲を受けたが、これを撃退。17世紀末には王宮ホーフブルク宮殿が造営されるなど、各時代を代表するゴシック様式、バロック様式の美しい歴史的建造物が数多く残されている。特に14世紀建造のシュテファン大聖堂、硬貨にも描かれた美しいベルヴェデーレ宮殿など、美しい都市景観と合わせて見どころが多い。またモーツァルト、ベートーヴェンといった有名な音楽家を数多く輩出し、活躍したことから「音楽の都」としても知られている。